第3回 補完関係を構築するイエソドエンジニアトップとの対談

ずっと声をかけてきたメンバー、ついにジョイン

石橋さんのジョイン

 
 
竹内:石橋さん、我々のYESODにジョインを決めてくれた、きっかけは何だったでしょうか。
 
石橋:率直に言うと、これまでの経験が活かせると思ったからです。
 
竹内:ユーザベース(以下、UB)で僕と一緒に仕事する前、今から10年ぐらい前の話ですよね。
 
石橋:はい。竹内さんとご一緒したUBには4年ほど勤務。竹内さんが開発していた「SPEEDA」の担当で、竹内さんとチームメンバーの橋渡し的な役割も担っていました。
 
竹内:だから、僕の性格も仕事のスタイルもよく理解してくれていますよね。
 
石橋:そうですね(笑)。その後、ビズリーチに転職して、主に採用管理サービス「HRMOS」と求人検索エンジン「スタンバイ」を担当していました。
 
竹内:石橋さんのコミュ力の高さと組織開発の実践力には、ずっと注目していました。
 
石橋:ありがとうございます。組織のパフォーマンスチューニングが得意だと自負しているので、以前から竹内さんが声をかけてくださっていたので、イエソドに。
 
竹内:ようやく決心してくれました(笑)。
 
石橋:イエソドは、これまで手掛けてきた採用関係のことや、エンジニア組織の育て方、そんな体験と知識がより活かせる場だと思いました。そして、イエソドが資金調達をしたばかりで財務基盤も盤石であり、自分が貢献できることが明確だったのでジョインしました。
 

エンジニアのスキルの高さより(お客さまに向き合う)姿勢が大事

エンジニアとしての共通の価値観

 
石橋:質問ですが、竹内さんは、これからどういう人たちと仕事をしていきたいと思っていますか?
 
竹内:若い頃は、とにかくレベルの高いエンジニアを集めたかったですね。そんな人たちとプロダクトを創っていくのは楽しいだろうなと。しかし、技術レベルがどうこうではなくて、お客さまにきちんと向き合うことができるかできないかが大事だと思い直しました。エンジニアも相手の立場に立って考えられてこそ、お客さまに価値が提供できると思っています。
 
石橋:僕は、エンジニアの資質に依存する経営体制には否定的ですね。UXリサーチャーとプロダクトマネージャーを置き、ユーザー調査をしっかりした上で内容を整理してエンジニアに伝え、エンジニアの疑問にいつでも向き合える体制を作るべきだと。
 
竹内:それも一理ありますね。
 
石橋:会社の体制が変われば、エンジニアの資質を問わずに、すべてのエンジニアがプロダクトへの「想い」を持つようになると思っています。
 
竹内:お客さまやプロダクトに対してかける「想い」みたいなものがないと、薄っぺらになってしまう。今はそういう情熱をきちんと伝えられる人と働きたいですね。
・美しいコードが書ける経営者 or 完璧すぎない経営者
(石橋さんは竹内さんのどこをリスペクト?)
 
石橋:僕は竹内さんを尊敬しています。技術とセンスが突出した割に、人柄がチャーミングだから。
 
竹内:照れます(笑)。
 
石橋:ですよね(笑)。プラットフォーム「SPEEDA」「NewsPicks」「YESOD」を開発したのは、竹内さん。一人でNewsPicksのバージョン1.0を3か月くらいで開発してしまう方ですからね。
 
竹内:ありがとうございます(笑)。
 
石橋:SPEEDAは企業のデータベースですけど、最初、竹内さんは2000社のデータを扱えるように設計された。それが最終的に300万社くらいになりましたよね。
 
竹内:それくらいでしたかね?
 
石橋:それでも揺らがない。
 
竹内:確かに情報システムの決定方法は、全く変えずに済みました。
 
石橋:そのすごさ、エンジニアだったら鳥肌が立つくらいです。
 
竹内:ダメなところもあります・・・。
 
石橋:完璧すぎないところがまた、いいんですよ(笑)。
 

エンジニアのキャリアについて

エンジニアのキャリアについて語る

 
石橋:エンジニアとしてオールマイティ型のジェネラリストであるか、一点に特化したスペシャリストであるか。しばしエンジニアの中で話題になりますね。
 
竹内:企業のその時々のフェーズによりますが、僕はまずジェネラリストであるべきだと思っています。
 
石橋:ビッグテックやメガベンチャーが中途でスペシャリストを採用するケースが多いため、多くのエンジニアがスペシャリストを志向していて、フルスタックエンジニアやフルサイクルデベロッパーは敬遠されがちですが、エンジニアのキャリアを真剣に考えると早期にスペシャリストを目指すのは悪影響もあります。
 
竹内:確かに、GoogleやAmazonのような高待遇な条件は、スペシャリストを獲ろうとしていますよね。
 
石橋:組織が大きくなると役割が細分化するので、その専門家を大事にする傾向がありますね。
 
竹内:若いうちはいろいろ試せる環境が大切だと思います。最近の30代くらいの優秀な人は、給料や待遇面の良さからスペシャリスト型を目指す人が多いのですが、サービスを作る上でとても大切な経験が抜け落ちてしまうことがある。キャリアを考えるときにはそういう部分はもっと深く配慮すべきだと思いますね。
 
石橋:その点、現在のイエソドの規模感、スピード感は経験値を増やして広い視野を養うのには最適な環境だと思います。

議論のファシリテーターの必要性について

議論も雑談も好きなメンバー

 
竹内:入社して、数ヶ月ですが、石橋さんは、実際イエソドに入社して、どんな印象を持ちましたか?
 
石橋:特徴的なのは「議論するカルチャー」。ただ、経営者も含めオープンマインドな姿勢と議論のスキルを習得することが、これからの組織作りの上で重要ですよね。
 
竹内:議論だけでなく、雑談も盛り上がる感じね(笑)。
 
石橋:同じような社風に見えても、自分は情報を出さずに、受け取るだけの人がいる集団もあるけれど、イエソドにはそういう人がいない。
 
竹内:確かに風通しはいい。そこが、うちのいいところだと思いますね。
 
石橋:風通しがよいだけではなく、議論のスキルを持つことが尊ばれていますよね。みな地頭がいい。
 
竹内:議論好きじゃない人は、戸惑うかもしれない。
 
石橋:大丈夫ですよ。
 
竹内:風通しのよさ。自分の知識に自信を持つ人が、真摯に互いの意見を交わせる環境は、イエソドの最大の美質だと思いますね。
 
石橋:話すうちに気付きがある。自分が気付いていなかったことに気が付くことも。
 
竹内:単にプロダクトを作っているだけでは得られない、何かを共有できるのかもしれない。
 
石橋:ファシリテーターは必須だと思いますね。今はどちらかといえば、僕がそういう役割ですが、いずれ誰でもファシリテイトできるようになっていけるはず。近い将来、研修として取り入れていきたいです。
 
 

そんな補完関係のある二人が成し遂げたいこと

自由でエキサイティングな「働きやすい組織」を目指して

 
石橋:僕がビズリーチにいた時代、短い期間のプロジェクトだったのですが、同じチームから4人がCTOになり、3人が起業しました。
 
竹内:それはすごい確率ですね。
 
石橋:意欲ある人間が集まって、お互いが良い刺激を受け合った結果だったと思っています。
 
竹内:石橋さんの在り方を含めて、「その場が人を創った」という感じでしょうか。技術的に大きな自信がついた、みたいな。
 
石橋:あの時、みんなで切磋琢磨する中で、これまでぼんやりと不確実だったものをロジカルに磨き上げることができたんだと思います。イエソドからもたくさんのCTOを輩出するような環境にしたいですよね?
 
竹内:これからのイエソドはそういう刺激的な場所でありたい。自由でエキサイティングな場所としてこの世界に存在したい。イエソドにくればキャリア的にも成長できます!そんな風に胸を張りたいですね。僕はどちらかといえば、保守的なので、優秀な尖った人たちをうまくまとめてくれている石橋さんへの期待は大きいですね。
 
石橋:一人ひとりが持ち味を存分に活かして輝けるような、働きやすい組織を作りたいのです。